はじめに
相続が始まると、ご遺族様の大きな悲しみにもかかわらず、遺産の分配や預貯金・不動産、その他の名義の変更や相続税の申告など、たくさんの複雑な手続きが必要になります。
民法では、法定相続分というのが定められており、法律どおり相続する場合もありますが、遺言により異なる配分にすることも可能です。
相続人であれば、その権利は認められています。
相続というものについては、普段からよく理解しておく必要があります。
いざ相続ということになってから、あわてて知ろうとしても遅すぎることが多いものです。
しかし、相続の仕組みは複雑なところがあり、相続の実体というものを知らないまま過ごしている人が多いようです。
すぐに解決できない問題も出てきます
次のようなご相談もよくあります。
「自宅を売却したいが、お祖父さんの名義のままだ」
そのような時には、まず相続登記が必要です。
しかし戸籍を取り寄せたら、前妻との間に子供がいたとか、遺言が出てきたとか、相続人間で財産の分配についてもめているとか、とかく相続はすぐに解決できない場合があります。
ここでは、大切な財産を守るために、相続についてどんなことに気をつけたらいいか、どんな手続きが必要か について説明していきます。