遺産分割協議 1
遺産(財産)を単に誰が相続するかを相続人間で取り決める、という協議以外にも大切なことが多くあります。
遺産ということの意味をしっかり考えていく必要があります。
遺産とは、ただ単に親が残してくれた財産、という意味だけではなく、そこには先祖代々引き継がれてきた財産を引き継ぐ、ということがあります。
すなわち、今、目に見える財産、例えば現金預金、不動産、株券、債権などだけではなく、家のこと、祖先の祭祀は誰が引き継ぐのか、また、会社を経営していればその名前、株、信用、ブランド、理念など、いろいろ承継するものがあります。
次の世代のことも考えながら、遺産分割協議をしていくことが必要です。
まず感謝しながら、兄弟姉妹、母と子、父と子、その他相続人それぞれの立場の方が、満足と不満、安心と不安を抱えながら協議し作成してゆくのが、遺産分割協議書です。
それぞれの思いを乗り越えて、お互いに少しでも納得できる協議書作りをしていく、これが将来につながるものといえます。